近年の研究「1万時間の法則」と「石の上にも3年」が奇妙に一致していることを知ってる?
つらくても3年がまんしろ!という 話ではない のでご安心ください。
最近の研究で、新しいことをマスターするには「1万時間」必要だと言われています。
一方、昔のことわざで「石の上にも三年」というのがありますが、これは休みという概念がない大昔の話。
毎日10時間、3年間休まずに学ぶと約1万時間なのです。
つまり、アメリカで発表された「1万時間の法則」は、東洋では昔から「石の上にも3年」と伝えられていたことと同じなんです。
ホリエモンも認めた1万時間の法則とは?
「1万時間の法則」は、マルコム・グラッドウェル『天才! 成功する人々の法則』の中で提唱されました。
どんな分野でも、1万時間取り組めばだれでもその分野の“エキスパート”になる。
というものです。その元になったのは、フロリダ州立大学のアンダース・エリクソン教授がベルリン芸術大学で行った研究です。エリクソン教授は、「超一流」研究の第一人者で、『超一流になるのは才能か努力か?』という書籍の中で、チェス、バイオリン、テニス、数学・・などの分野で超一流になった人々の研究結果を公開しました。
研究の結果、「どんな能力も生まれつきの才能ではなく、学習の質と量で決まる」と結論付けています。
そこで提唱された学習の量が、1万時間だったわけです。
このことは、ホリエモンの著書『多動力』にも書かれています。
石の上にも3年とは?
石の上にも3年とは、
冷たい石の上でも、3年座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功する。
ということです。「石の上にも3年」に似たことわざで「継続は力なり」というものもありますが、とにかく続けることが大切だという意味です。
このことわざの起源は、2つの説があります。
- 禅の開祖の達磨大師説
- インドのバリシバ尊者説
達磨大師は、5~6世紀頃の人物で、お寺の壁に向かって座禅を組む修行を9年も行っていたといわれています。その修行のせいで手足がなくなった姿が後の「だるま」の元になっているそうです。
バリシバ尊者は、2千年前の人物で、80歳の高齢になって出家しました。3年間勉強すると近い、座禅石の上で横になることなく座禅を続けたのだそうです。
いづれも千年以上前の話ですので、どちらが起源なのかはわかっていません。ですが、はるか昔から、ある分野の“専門家”になるには、3年間つまり1万時間が必要だ、と言われてきたことは間違いありません。
会社に3年勤めろと言う意味ではない!
仕事で悩みを相談した先輩や上司から「石の上にも3年。辛抱しろ!」とか言われて、説得されたという話を聞きます。
でもその先輩上司は、大きな勘違い!をしています。
全く違う業種に転職するのなら別ですが、同じ業種で転職するなら経験は継続します。なので、いまいる会社で吸収することがなくなったら、たとえ半年でも転職して別の会社でスキルアップしたほうが、よほど自分のためになります。
できる人ほど辞めていく
という理由はここにあります。その会社に、残る魅力・残る魅力がないから、優秀な人はスキルアップするために辞めていくのです。
「石の上にも3年」というのは、同じ技術やノウハウの学習を3年続けるというのが正しい意味で、同じ会社に3年勤めるという意味ではありません。
正しく学び1万時間をクリアしてエキスパートになろう!
「1万時間の法則」や「石の上にも3年」なんていうと、否定する人が必ずいます。
- 1万時間くらいでは、ではエキスパートになれない。
- 才能がなければエキスパートになれない。
確かに、才能がある人はもっと短時間でエキスパートになれるでしょう。けれど、私たち凡人でも近づくことは可能です。だいたい、ひとつのことに1万時間もかければ、他人より詳しくなってあたりまえです。
ゲームでも遊びでもスポーツでも、なんでもいいと思います。
わたしは、ブログを書き始めて3年になりますが、隙間時間に作業をしているので1日2時間程度です。トータル時間はまだ、2千時間程度にしかなりません。1万時間まで、まだまだ頑張らない!
この調子だと、プロのWEBライターになるまであと10年かかります。まだまだですよね。
とにかく、あきらめずに頑張ります。