家出した高校生【女子】をかくまった経験ありますか?家出少女を2ヶ月間保護した理由。
新卒の女子社員と会話をしていたさい、ふとしたことで家出のはなしになりました。
「そういえば、家出少女を男ふたりで面倒みたことがあるんだけど・・・」
と言ったとたん急に、私から離れてつぶやきました・・。
ありえない・・。
犯罪者みたいな、そんな白い目でみないで・・。保護しただけで、悪いことてないですから・・・・。
男女3人。2ヶ月の奇妙な同居生活が始まった・・
独身時代、22歳の男ふたりでマンションを借り、ルームシェアをしていたことがあります。家出少女かくまい事件はその現場でおきました。
ある日家出少女が男ふたりの部屋にやってきた
友人が夜勤で不在の夜8時ごろ、インターフォンが鳴りました。
でてみると見知らぬ若い女性だったので、同居している友人を訪ねてきたのだと思ったので、玄関先で留守であることを伝えたのですが、「知ってます」という回答されました。
不在を知っていて訪問してきたって、なに?
玄関先で言葉もだせずに固まっていると、彼女の口から衝撃の発言が!
「家出してきたんです。先輩に相談したら泊めてあげるって言われたので来ました♪」
は? 家出?
先輩が泊めてあげるって?
先輩いないけど・・・?
玄関先で固まっていても仕方がないので、とりあえず詳しい話を聞こうと部屋に入れました。
今だから話しますが、とてもかわいらしい女性だったので、緊張したこと、しないこと・・・。
告白?わたし高校生です
わたしと同居していた友人は、同じ高校の同級生で当時22歳でした。女性に関してはいろいろと問題のある友人でしたが、社会人で常識もあるので噂のある友人でした。わたしも何度か巻き込まれたこともあります。けれど、今回ばかりは・・・。
家にあげると安心したのか、せきを切ったように自分のことをはなし始めました。
同じ高校の後輩であること。
両親が離婚していること。
祖父母の家にいること。
祖母と仲がわるいこと。
初対面なのですが、そこまで話するんだ・・・。
衝撃だったのは、彼女が「学校を辞めて働こうと思っています」と言ったときです。
えっ まだ学生なの?
大人びていた(多分化粧もしていた)ので、てっきり成人していると思い込んでいたので、未成年だというのに驚きました。未成年だと知ったとはいえ、話をしているうちに、時計は深夜0時を過ぎています。
その日は、友人の部屋に泊めてあげることにしました。
正直ドキドキものでしたけど・・・。
学校やめます!家に帰りません!
次の日友人が戻ってきてから、3人ではなしをしました。
ですが、
「学校やめます。家に帰りたくないので、しばらく泊めてください!」の一点張り。
しかたがないと思ったのか友人は、「うん、いいよ、気が済むまでいれば良い」
って、おいおい大丈夫か?
家出して1週間。さすがにやばいと行動に・・
1週間たっても、彼女は帰ろうとしません。さすがに、「このままではまずいだろう」と友人と話し合った結果、彼女が信頼していると言う高校の担任教諭に会いに行くことにしました。
ふたりで担任の先生に会いに行き彼女を保護していると話をしたところ、予想した通り「警察に捜索願をだす」直前だったようです。
担任の先生は、「保護者にはわたしから話をしておくので、しばらく面倒みてやってほしい」と言われてひと安心。
その後、保護者のおばあさんにも3人で会いに行き「勝手にしろ!」と了解(?)をもらいました。
男女3人不思議な同居生活
彼女の気持ちも少し落ち着き「学校にいきたい。卒業したい」と言い始めたので、電車代や小遣いをだしてあげて、わたしたちのマンションから通わせました。
毎日顔をあわせていたせいか、たまにはケンカもしたけれど本当の兄妹みない関係でした。3人で川の字になってキャッキャいいながら寝たりとか・・。
だれも信じないでしょうけど、幼稚園児のお昼寝みたいな感じでしたよ。だれも信じないでしょうけど・・・
立派に卒業した家出少女
家出少女は2ヵ月後、わたしたちのマンションを出ていきました。テスト勉強するために、なんどか泊まりに来たけれど、赤点ばっかりとってたみたいだけれど、きちんと高校を卒業しました。
そして数年度、卒業した高校の同窓会幹事を立派に勤めていました。
家出少女は新入社員の母親と同じ年頃!
この家出少女の事件は、いまから30年も前のことです。わたしのことを白い目でみた、新入女子社員の母親と同じ年頃なのです。
新入女子社員に、「ありえないです。いまなら大事件ですよ!」と言われましたが、そのとおりです。
高校の担任教師が、「未成年の女子生徒が男ふたりの部屋にいることを認める」なんて、大事件です。
当時でも「まずいなぁ」という感覚はありましたが、いまなら、わたしたちも先生も、立場は危ういでしょうね。
人が人を信頼できた。
そんな平和な時代があった
ということを知ってもらいたくて、この記事を書いてみました・・・。