サマータイム導入は副業にどう影響するのか?プラスなのかマイナスなのか?
サマータイムの導入を検討しているという報道がありました。
もしサマータイムが導入されたら、副業にどういう影響がでるか。プラスなのか、マイナスなのかを考えてみましょう。
サマータイム検討の理由
2018年の危険な猛暑の影響で、2020年開催の東京オリンピックに影響が出ると考えられるためです。
マラソンのスタート時間を、朝7時から5時に変更すれば選手の負担を減らせるのではと考えたのが発端とか・・。マラソンだけ?
過酷なスポーツはマラソンだけではありません。テニスは屋外競技で時間以上の試合もざらにあります。サマータイムを導入することで、屋外スポーツ全てが安全になるわけではありません。
だから検討するのでしょうが、国民生活への影響の方がが大きすぎるように思われます。
日本でも1度だけ実施されたサマータイム
かつて日本では、1948年~1951年までの3年間だけサマータイムを導入したことがあります。
夏時刻法という法律で、この時は「1時間早める」といっていました。結果としては、次の日は1時間早く起きないといけないので、1時間早めるのと同じことです。前日に時計を変えるか当日に時計を変えるかで、言い方が変わるんです。ややこしい・・
4コマ漫画サザエさんに書かれたサンマータイム
サザエさんに、サマータイムが導入された時のことが描かれた回がありました。サザエさんの中では、サ(ン)マ―タイムと書かれています。
(サザエさん) 今日からサンマータイムだ、時計を1時間はやめないと ※サザエさん、壁時計を1時間早める。
(ふねさん) そうそう、時計を直さないと ※ふねさん、壁時計を1時間早める
(かつお) 1時間すすめなさいと先生が言ってた ※かつお、壁時計を1時間早める
壁時計が、3時間進んだ磯野家
(かつお) お父さんねむれないよぉ
(波 平) そのうちなれる
長谷川町子先生 さすがです!これぞまさに、サザエさん! おなかを抱えて、ゲラゲラ笑ってしまいました。
ちなみにわたくし、波平さんの年齢を超えちゃいました。
3年でサマータイムが廃止された理由
サマータイムが廃止の理由は、
- 農家の生活のリズムの崩れ
- 残業が増加したこと
- 交通機関の大混乱
などが挙げられています。
アメリカの制度が導入されたわけですが、当時の日本は農業人口が多く、太陽の時間で働く農作業に大きな影響がでたことが最大の理由です。
サマータイム導入の目的と理由
世界170カ国以上で導入されているサマータイムですが、その目的と理由は次のことが挙げられています。
- 明るい時間を有効に使えるので、照明の節約になる
- 交通事故や犯罪が減る
- 活動時間が増えることで、経済が活性化する
- 余暇を充実させることができる
ところが、本当の理由は違います。
アメリカではサマータイムのことを「デイライト・セイビング・タイムDaylight saving time(昼間の光を無駄にしない時期)」と呼んでいます。
つまり、電気や冷房などの資源を節約することが、大きな目的であり理由でした。
上記で書いた理由は、サマータイムを導入するにあたり、国民を納得させるための方便(うそ)だったようです。
当時と違い近年は、照明器具やクーラーが家庭に普及しているため、節電効果はあまりありません。むしろ電気の消費量は増加するといわれています。
ということは・・、今回のサマータイム導入は、節電・資源節約のためではありません。
選手のためでなく興行収入アップのため?
オリンピックイヤーまでの、2年間限定で導入するサマータイムですが、マラソン選手の為というより、海外客へのアピールとしか考えられません。
人気のあるスポーツを涼しい時間帯に開催し観客を集めて興行収入を上げる。人気のないスポーツはそもそも人があつまらないので、何時に開催しても興行収入には影響しない。
つまり、選手のためでも、観客のためでもなく、オリンピック興行を成功させるためにサマータイムを導入しているとしか考えられません。
それなら正直に、
オリンピックが成功すれば、日本の景気がよくなります。だから、みんなの生活も良くなります。だからサマータイムに協力してね。
って言ってくれれば、協力するのにね。
サマータイムが身体に与える影響
今回検討されているサマータイムは2年間の限定です。1時間になるか2時間になるかはわかりませんが、いすれにしてもサマータイムは国民全員の身体に負担をかけてしまいます。
妻は3交代の職場で仕事をしていますが、7時・9時・17時出勤の3パターンです。週替わりで出勤パターンが変わるので、身体のリズムが狂うらしく、半端なく疲れるようです。
人はロボットでないので、サマータイムの導入当初は、身体のリズムが狂い体調を崩す人が多くなると予想されます。また、ようやく慣れたころに元の時間に戻すので、終了間際にも体調を崩しかねないです。
活動時間が増えるとか、余暇を充実させるとか言っていますけど、時間が増えるわけではないので、なにも変わらないと思うのですが・・。
サマータイムが副業に与える影響
最後になりましたが、サマータイムが副業をしている人にとって、どのような影響を与えるかを考え見ましょう。
いろいろな副業があるので、副業の種類によって影響度は変わってくると思いますが、最も影響を受けるのが、時間給で働いている副業バイトです。
- サマータイムを導入する会社と導入しない会社があった場合、シフトがあわなくなるので、副業バイトは続けられません。
- サマータイム導入当初・終了直後は、体調が狂いがちなので、遅刻・欠勤が増える可能性が高いです。遅刻・欠勤が続くと、副業バイトを辞めさせられるかもしれません。
- 遅刻・欠勤者のせいで、副業バイトの負担が高くなり、体調を崩したり・モチベーションが下がって、副業バイトを辞めたくなるかもしれません。
いづれにしてもサマータイムの導入は、人間の生活習慣を狂わせ、身体に負担を与える制度です。無理してまで採用しなくてもよい制度ではないと思うのですが・・。
あなたは、
サマータイムについてどう考えますか?